番外編(川島雄三作品) NEW 2021.6.20
『純潔革命』B 川島雄三監督  未DVD化
1953年 松竹京都


・三橋達也(小泉孝之)の実家は石川県「片山津温泉」の旅館という設定で、3組のカップル全員で休日の小旅行に出向く。
 旅館に行く前に、歌舞伎「勧進帳」で有名な「安宅関跡」を訪れる。
 弁慶と富樫の像(手前左には義経像)の前で、三橋達也と恋人の草笛光子(牧原渓子)が勧進帳のパロディ風のやり取り(そのネクタイは?といった台詞)をして皆を笑わせる。
 安宅関跡の前は高千穂ひづる(戸川蒼)と若杉英二(佐竹徹)、安宅海岸は大木実(北信平)と小林トシ子(佐竹瑞枝)。
 一番下の写真は「片山津温泉」。高千穂ひづる(戸川蒼)と若杉英二(佐竹徹)。

      

 

 

 


・ロケ地情報ではないが、本作関連の話題を2つ。

(1)本作には当時の大人気ジャズバンド「ビッグ・フォア」の貴重な演奏シーンがある。管理者は40数年のジャズマニアでもあるのでとても興味深く観た。
  ジョージ川口(ドラムス)、松本英彦(テナーサックス)、小野満(ベース)、中村八大(ピアノ)のカルテット。
  言うまでもないが、ジャズピアニスト・作曲家の中村八大は「上を向いて歩こう」「こんにちは赤ちゃん」など数多くのヒット曲の作曲家だ。

 

(2)「カワシマクラブ」の旧ホームページのコンテンツに「三橋達也氏ロングインタビュー」が掲載されている。
  その中の「6 『純潔革命』について(2)」に興味深い話が載っている。
  俳優の柄本明氏が子供の頃『純潔革命』の銀座のシーンにエキストラとして出演しているらしいとのこと。
  本作の舞台は大阪なので銀座のロケーションがあったのか不明だが、もしあったとしたら小林トシ子が勤めている
  保育園のシーンに子供たちがエキストラ出演している。
  ウィキペディアの柄本明氏プロフィールによれば1948年の銀座生まれなので、もし本作にエキストラとして出演していれば
  1953年当時5歳ということになる。出演作の記述にも『純潔革命』は入っていない。子役のエキストラなので当然とも言えるが。
  同じくウィキペディアには、柄本明氏の父親は殿山泰司と(泰明)小学校の親友だったとあるので、
  川島監督と親しかった殿山泰司からの紹介で川島映画の撮影にエキストラ出演は十分あり得るとは思うのだが・・・
  この画面写真の中に柄本明氏がいるのだろうか? 謎である。

  


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